Thorens TD 226+RF297+SME3009imp

Thorens TD 226+RF297+SME3009imp 

 

トーレンスの持つ技術と経験を盛り込んで開発されたレコードプレイヤー。

TD226はオリジナルシステムとして装備するアームが異なる5種類のバリエーションがありました。

トーレンス伝統の2重構造ターンテーブルとワンステップ・ベルトドライブシステムを採用しています。
ターンテーブルは直径30cm、重量3.2kgの亜鉛合金ダイキャスト製で、高トルクの72極DCモーターによって駆動しています。72極という多極モーターを採用することで駆動源自身の回転ムラを低く抑え、さらにモーターの慣性質量を小さくしてターンテーブルのフライホイール降下を高めることにより、ターンテーブル自身の慣性質量を大きくすることができ、滑らかで正確な回転を得ています。
また、モーターはサーボ回路によって一定速度を実現しています。

ターンテーブルの速度切換えにはエレクトロニックロジック回路によってタコジェネレーターの発振周波数を変化させる方式を採用しています。
この方式ではメカニカルな機構を一切通さずに速度切換えが行えるため、ターンテーブルの駆動力伝達系の経路が一定となり速度を切換えても動作の安定性を確保しています。
さらにオートマチック・ピッチコントロール機構を搭載しており、負荷変動にも対処しており、ダイレクト・カッティングディスクなどに見られる音溝の急激な変化やダストクリーニングアームの使用などによる負荷変動に伴う回転数変化も素早く補正し、一定の回転速度を確保しています。

回転速度は±6%の範囲で調整可能です。

操作部のボタンにはフェザータッチの操作フィーリングと、スイッチ内蔵のライト・イルミネーションによる動作状態表示を採用しています。

アームベース部にはフローティング・サスペンションシステムを採用しています。
この方式ではベースボードとアームボードを一体化し、スプリングでプレイヤーキャビネットからフロートした構造となっています。これによりアコースティックフィードバックや外部振動からの影響を回避し、さらにモーター振動等がアームに伝わるのも防いでいます。

TD226ではツインアーム搭載を可能にするため、ベースボードの左側を延長して標準サイズのアームが装備できるようにしており、さらに右側のアームボードもロングアームが取り付けられるよう大型化しています。この大型化に伴ってベースボードもTD126mkIIIに比べて厚みを増して強化されています。
この改良によって質量が増えたためフローティングサスペンションシステムにも手が加えられています。フロート部の重量増加によってfo同一周波数ではスプリングのコンプライアンスを小さくできるためベースボードの安定感が増し、力強く量感あふれる低域再生を可能にしています。

操作パネルの左右両側にアームリフトコントロール用のスイッチが設けられており、TD226専用のアームリフトをそれぞれのアームに装着することで操作パネルでのアームコントロールが可能となります。

また、専用のエレクトロニックセンサーを取り付けられるアーム(トーレンスTP997、TP929、TP16)であれば、前もってESOS機能が装備できます。

一部のバリエーションモデルではESOS機能を搭載しています。
ESOSはエレクトロシャットオフ機構で、レコードの演奏が最終溝を過ぎると自動的にアームがリフトアップしてターンテーブルが停止します。

TD226では開発中であったディスクバキューム吸着システムが組み込めるよう設計されています。
ターンテーブルシャフトのベアリング部にはこのシステムのための吸引パイプが配管されており、専用のインナーターンテーブルとマットを交換し、ポンプをセットすることでディスク吸着システムを搭載できました。

アームボードとキャビネットにはマホガニー材を使用しています。また、ベースボードや操作パネルにはダークグレイのメタリック塗装が施されています。
ベースボード後方キャビネット部には小型蛍光管によるターンテーブル面照明灯ハウジングを備えています。

 

 RF297は復刻品です。

RF297のケーブルはバランス、アンバランス出力と ご希望にできます。